【レポート】第94回全国高校サッカー選手権大会 長崎県予選
ここ10年余り、ユース年代の長崎県サッカー界というのは、他県に選手を送り出す側となっている。県内の有力選手は、有望な順に県外のJクラブアカデミーや有力高校に進み、その数は両手ではとても足りない。さらに長崎総科大附や創成館といった学校の台頭、V・ファーレン長崎U-18の誕生によって、子供たちの分散が進み、各校の戦力拮抗化が広がっている。
その中で行われた「第94回全国高校サッカー選手権大会 長崎県予選」。今大会はシードされた強豪校が順当に勝ち進み、ベスト8まで波乱の少ない大会となった。
ベスト8進出チームは、
・長崎南山(県高総体優勝)
・創成館(県新人戦ベスト4、県高総体準優勝)
・長崎総科大附(県新人戦優勝)
・長崎日大(県新人戦ベスト4、県高総体準優勝)
・島原商業
・諫早商業
・国見(県新人戦準優勝、県高総体ベスト4)
・海星

準々決勝:長崎南山VS島原商業

準々決勝:海星VS長崎日大

準々決勝:諫早商業VS創成館



準決勝:長崎南山VS海星



準決勝:国見VS創成館
この中で決勝戦へ進出したのは長崎南山と創成館。
長崎南山は、毎年のように「攻撃力は県内トップ」と評されながら、守備が不安定で、それがタイトルを獲得できない最大の原因ともなっていた。しかし、今年の南山の評価は違う。スペースを消す守備で堅実な戦い方を実践し、高総体で県制覇を成し遂げ、選手権県予選でも初戦から無失点で勝ち上がり、準決勝の海星戦でも、PK戦の末に勝利をおさめて決勝戦へと駒を進めた。
もう一方の創成館は、2011年に就任した久留貴昭監督のもとで11人からスタートし、5年目で選手権県予選の決勝初進出を果たした新興勢力だ。大会2回戦の諫早商業戦で0-0のまま延長戦へと突入し、延長戦で一挙に4点を奪ったように、スロースターターではあるが、エンジンがかかれば県内屈指の実力を発揮する。
決勝へ進出した2チーム以外で注目チームをあげるとすれば、小嶺栄二監督の国見高校となるだろう。過去の国見と違うスタイルで戦っており、県内の多くの指導者が「今の国見は恐らく県で1番攻撃力がある。間違いなく強い」と認める声をよく聞く。惜しくも決勝進出はならなかったが、かつて、国見で全国を席巻した小嶺忠敏監督率いる長崎総科大附との師弟対決を制するなど、名門復活ではない、名門新生を印象付けた。
(TEXT by 藤原 裕久 PHOTO by ayumi )
(次回:第94回全国高校サッカー選手権大会 長崎県予選決勝戦へ続く)
その中で行われた「第94回全国高校サッカー選手権大会 長崎県予選」。今大会はシードされた強豪校が順当に勝ち進み、ベスト8まで波乱の少ない大会となった。
ベスト8進出チームは、
・長崎南山(県高総体優勝)
・創成館(県新人戦ベスト4、県高総体準優勝)
・長崎総科大附(県新人戦優勝)
・長崎日大(県新人戦ベスト4、県高総体準優勝)
・島原商業
・諫早商業
・国見(県新人戦準優勝、県高総体ベスト4)
・海星

準々決勝:長崎南山VS島原商業

準々決勝:海星VS長崎日大

準々決勝:諫早商業VS創成館



準決勝:長崎南山VS海星



準決勝:国見VS創成館
この中で決勝戦へ進出したのは長崎南山と創成館。
長崎南山は、毎年のように「攻撃力は県内トップ」と評されながら、守備が不安定で、それがタイトルを獲得できない最大の原因ともなっていた。しかし、今年の南山の評価は違う。スペースを消す守備で堅実な戦い方を実践し、高総体で県制覇を成し遂げ、選手権県予選でも初戦から無失点で勝ち上がり、準決勝の海星戦でも、PK戦の末に勝利をおさめて決勝戦へと駒を進めた。
もう一方の創成館は、2011年に就任した久留貴昭監督のもとで11人からスタートし、5年目で選手権県予選の決勝初進出を果たした新興勢力だ。大会2回戦の諫早商業戦で0-0のまま延長戦へと突入し、延長戦で一挙に4点を奪ったように、スロースターターではあるが、エンジンがかかれば県内屈指の実力を発揮する。
決勝へ進出した2チーム以外で注目チームをあげるとすれば、小嶺栄二監督の国見高校となるだろう。過去の国見と違うスタイルで戦っており、県内の多くの指導者が「今の国見は恐らく県で1番攻撃力がある。間違いなく強い」と認める声をよく聞く。惜しくも決勝進出はならなかったが、かつて、国見で全国を席巻した小嶺忠敏監督率いる長崎総科大附との師弟対決を制するなど、名門復活ではない、名門新生を印象付けた。
(TEXT by 藤原 裕久 PHOTO by ayumi )
(次回:第94回全国高校サッカー選手権大会 長崎県予選決勝戦へ続く)