△V・VAREN長崎(長崎県)1-1 MIOびわこ滋賀(滋賀県)△
[スタメン]
【GK】31:原田欽庸
【DF】5:河端和哉、16:岩間雄大、17:古部健太、23:マイケル・ジェームズ
【MF】6:前田悠佑、25:岡村和哉、26:山本翔平、9:中山悟志、11:神崎大輔
【FW】15:水永翔馬
[サブ]
【GK】21:金山隼樹
【DF】3:藤井大輔
【MF】14:山城純也、10:佐藤由紀彦、33:山田晃平
【FW】8:松橋章太、13:有光亮太
[得点]86分:有光
[警告]
[交代]80分:神崎→山田、84分:前田→有光
[寸評]
前日に3位SAGAWAが敗れ、J2-JFL入替戦権利となる2位以内を確保したV・ファーレン。
2位AC長野との勝点差は5。残り試合はこの日を入れて3。
V・ファーレンが勝ち、AC長野が勝利出来なければ優勝=J2昇格が達成される。
急遽、決定されたテレビ生中継。今季初開催となる佐世保。
3,000人を越す観客が集り、長崎県サッカー史に名を残すに充分な舞台は整った。
だが、それは同時に前人未到の領域で味わう重圧と
目の前で優勝させてなるまいとする対戦相手の意地との戦いの舞台でもあった。
立ち上がりから攻勢に出るV・ファーレン。
中山が神崎が水永があと一歩という惜しいシーンを作り上げて行く。
だが、引いて速攻を徹底するMIOは簡単に守備を割らせはしない。
気付いてみればこう着状態の0-0。
力が上のV・ファーレンが攻めながらもMIOの意図した展開にハマっていく。
78分、MIOの速攻にまさかの失点。
引いて守るMIOが終盤にリードという最悪の展開。
直後に佐野監督は動く。山田、有光を相次いで投入。
終盤に登場し得点を重ねてきたコンビ。当然、MIOの警戒は強まる。
だが、エースはどんな状況であっても期待を裏切らないからエースと言う。
86分に左サイド深くからドリブルで勝負に出た有光が2人を交わし角度のない所からシュート。同点!
歓喜の爆発を見せるスタンド。スタンドへ駆ける有光。
試合はそのまま1-1で終えた。
2位AC長野が勝利し勝点差は3に縮まった。
だが、この日のスタンドはピンチの時には悲鳴にも似た声援が、
チャンスの時には怒号にも似た感情の爆発があった。
スタンドには青のユニフォームに身を包んだ人の姿も大勢いた。
Jリーグで海外サッカーでいつか見た光景。
その片鱗が確かに佐世保のスタジアムにあった。
Jリーグは今、手の届く所にある!
記事:KLMひろ(藤原裕久) 写真:Miyuki Fkushima